22代目 名古屋学生チーム『鯱』
作品紹介 結び
尾張永久(とこしえ)に
礎(いしずえ)を積み重ね
築け我が誇り
いざ栄ゆり(はゆり)集う街へ
夢のかけら集めて紡ぎ
一つ一つ一つに想い色あふれ染める
踊ろうまい
歌おうまい
騒ごうまい
名古屋へ行こまい
【歌詞】
夢描け
未来ゆけ/ココロ押せ
僕達の/僕達が
名古屋をつくる
【叫び!】
眠っている情熱を呼び覚ませ!
さぁ、築いてく どこまでも
心 結び目 固く握りしめて
この手を重ねて 君と歩き出そう
結び糸 織りなす 君色へ
【衣装】
【外着】
踊り子は『名古屋を栄させたい』という熱い想いを持った名古屋の若人を表現しています。
真っ赤な衣装はそんな若人の熱い気持ちを表現し、
シルエットは活発に動き回る若人をイメージして、
名古屋城築城に向けてやる気に満ち溢れています。
肩棒で表現しているのは虎の爪痕。
名古屋城の本丸御殿にも飾られている虎の襖にも関連していて、
たとえくじけそうな時も必死にしがみつき耐え抜く強さを表現しています。
襟にデザインされたマークは鯱紋(しゃちもん)と呼んでいます。
名古屋城の象徴である金鯱をイメージしてデザインした鯱紋は若人達の団結力を高めます。
帯の柄は『吉原繋ぎ』と言われ、人と人を結ぶ良縁を意味しています。
作品のテーマでもある『繋がり』を表現しています。
また、形にもこだわり、右腰から左腰にかけて幅が大きくなっています。これは、鋭く斜めにすることでスタイリッシュさを強め、
名古屋を栄させると決め迷わず風を切って進んでいる様子を表しています。
背中の手形は、22代目代表の手形を少し拡大して染めました。『背中を押す』という意味も込め、背中に位置しています。また、心臓の部分(中心より左)に位置していて、繋がった仲間同士で心臓に眠っている情熱を呼び起こしあってほしいという想いを込めています。
最後に鯱文字に込めた思いについて。
よく見ると、『魚』という字の下4つの点と、『虎』という字の下2つの足が、一直線に揃っています。
これは1つの夢、目標に向かって仲間同士、足並みをそろえて進んで行ってほしいという想いを込めています。
まさに『繋がり』を象徴する一文字です。
【中着】
紺と黄色の裏表の衣装は
名古屋城のシンボルである金鯱を作るシーンでの衣装です。
鯱っこ一人一人は金鯱の一枚一枚の鱗を表現しています。
背中の黄色は金鯱の輝きを表しており、
舞台のスポットライトを当たるとよりキラキラ輝くように
反射素材のサテン生地を使用しています。
一枚一枚の輝きが1つに繋がることで、1つの大きな金鯱を作り上げます。
【替え後】
名古屋城が建つラストのシーンで着る。
替え後は名古屋城がそびえ立つ名古屋の町が
繋がりの大切さに気づき、人の温かさで光輝いている様子を表しています。
なので、鋭い光(黄色)ではなく温かみのある光(オレンジ)を選びました。
黄緑は名古屋城の瓦の色、そして、感謝を伝える色ともいわれており、繋がりの大切さに気づき、今まで支えて来てくれた方々や共に夢、目標に向かって歩んで来た仲間たちに感謝でいっぱいに溢れる世界を表しています。
四角い袖は手を広げることで舞台いっぱいにこれらの色で染めることができます。
そして、なんといっても『結び』の作品を象徴する胸いっぱいの結び目の柄は鯱っこ同士が横一列に並び手を大きく広げることで全員が繋がるようになっています。
『ダダダ鯱!』で1つに繋がる鯱っこをご覧ください!
最後に、、、
中着と替え後はシンプルなデザインになっていますが、ひとりでは完成しない衣装になっています。
『踊り子全員が繋がる』からこそ、完成する衣装です。
まさに『繋がり』を『結び』を象徴しています。